デットキャパシティレシオ

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デットキャパシティレシオは、有利子負債の水準を検証する指標の一つです。売却や担保
提供が可能な現預金、株式などの有価証券、土地などの有形固定資産に対する有利子負債
の割合であり、借入の返済原資となる資産がどれだけあるか、また追加的な借入余力があ
るかを測定するときに利用されます。簡単にいうと資金調達余力を測定する指標で、一般
的に低いほど良いとされています。

この指標が100%未満だと、有利子負債が担保提供可能な資産ですべてカバーされてい
ることになるので、銀行は返済が滞ったとしても最終的に完済される可能性が高いと判断
します。したがって100%未満であることが望ましいとされています。

もし100%以上でもキャッシュフローが債務返済額に対して十分な水準にある企業であ
れば、収益力・返済能力の面から特に問題はないといえるでしょう。また、キャパシティ
資産に含み損益があるようなときには、時価による評価を行って計算した方が望ましいで
す。

有利子負債の元本返済と利息支払いには、原則として営業活動から生じるキャッシュフロ
ーが充当されるのですが、それで足りない場合には保有資産の売却などによりカバーする
しかありません。営業キャッシュフローが不足している場合の二次的な債務返済能力がど
れだけあるかを表しているともいえます。

計算式

計算式は次のとおりです。
デットキャパシティレシオ=有利子負債÷キャパシティ資産×100

キャパシティ資産とは次のものを含みます。
・現金
・預金
・有価証券
・投資有価証券
・有形固定資産

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