仕訳の決まり

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仕訳の決まり

 
簿記では、仕訳を帳簿に記載するとき、帳簿の左側を「借方(かりかた)」、右側を「貸
方(かしかた)」と呼びます。資産、負債、純資産、収益、費用の各グループの勘定科目
ごとに仕訳を切るときの決まりごとがあります。

取引内容によって、最初は借方に記入するか、貸方に記入するかで迷ってしまい仕訳を切
るのに時間がかかるかもしれません。仕訳のルールはなかなか慣れないかもしれませんが、
日々の会社の取引より仕訳をどんどん切っていくことで慣れるとともに、自然と身につい
てきます。

資産

資産の増加は借方(左側)、減少は貸方(右側)に記載します。これは簿記の決まりです。
深く考えずにこういうものだと割り切って覚えてましょう。

金額 借方 貸方 金額
100,000円 現金 売掛金 100,000円

負債

資産とは反対で、負債の増加は貸方(右側)、減少は借方(右側)に記載します。

金額 借方 貸方 金額
100,000円 預金 借入金 100,000円

純資産

純資産は、個別の取引が発生することは少ないです。取引があるとしたら、増資や配当が
多いでしょう。純資産の増加(増資)は貸方(右側)、減少(配当)は借方(左側)に記
載します。

金額 借方 貸方 金額
100,000円 預金 資本金 100,000円

収益

収益の増加は貸方(右側)、減少は借方(左側)に記載します。

金額 借方 貸方 金額
100,000円 売掛金 売上高 100,000円

費用

収益とは反対で、費用の増加は借方(左側)、減少は貸方(右側)に記録します。

金額 借方 貸方 金額
100,000円 仕入高 買掛金 100,000円

仕訳のルールをまとめると

上記の仕訳ルールをまとめて表にすると次のとおりとなります。「借方」と「貸方」とい
う言葉には特に意味はありませんので、決まりとして覚えましょう。

グループ 借方 貸方
資産 増加 減少
負債 減少 増加
純資産 減少 増加
収益 減少 増加
費用 増加 減少

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