固定比率

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固定比率は、会社の財務体質における安全性分析の指標の一つです。建物や付属設備、車
両などの固定資産と返済の必要がない純資産(自己資本)を比較することによって、固定
資産に投資した資金が自己資本でどれだけまかなわれているかを見るための指標です。

固定資産は、1年以上にわたり使用される資産ですので、これらを調達する際の資金源は、
返済期限のない純資産でまかなうのが安全といえます。固定資産に投資したからといって、
それらから直接現金が入ってくるわけではありません。

したがって、固定資産の購入は返済の必要のある借入金でなく、返済義務のない純資産で
まかなうべきという考えのもと、純資産を超える固定資産への投資は望ましくないとされ
ます。一般的には固定比率100%以内が望ましいとされており、低ければ低いほどよい
とされています。

また、固定比率と似たような指標に固定長期適合率という指標があります。これは分母に
固定負債を含めて計算するかどうかという違いがあります。日本においては、固定負債も
考慮した固定長期適合率の方が重要であると考えられています。

計算式

計算式は次のとおりです。
固定比率 = 固定資産 ÷ 自己資本 × 100%

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