未払金

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未払金は会社の営業取引から生じる買掛金以外の債務で、モノやサービスを購入したとき
の代金の未払い分を処理する勘定科目です。

買掛金は、仕入先との営業取引にもとづく商品や原材料などの代金の未払額であるのに対
して、未払金は固定資産や有価証券などの購入代金、広告料、手数料、その他の諸経費と
なるものの取引代金の未払額を処理する勘定となります。

なお、未払金は1年以内に支払期限の到来するものと到来しないものにわけます。1年以内
に期限の到来しないものは、固定負債の長期未払金などとして計上することがあります。

未払金が生じるとき

営業取引以外で発生する単発での未払い金となります。具体的には次のものがあります。
・固定資産の購入代金の未払い額
・有価証券の購入代金の未払い額
・車両運搬具などの購入代金の未払い額
・水道光熱費、交通費、交際費、手数料など諸経費の未払い額
・未払いの役員報酬や給与
・事務用品、消耗品などの購入

未払費用との相違

経理の実務上、未払金と未払費用とあまり区別されて使われていません。モノやサービス
の購入代金の未払い分を未払費用としていることが多いかもしれません。

企業会計規則において、未払費用は一定の契約にしたがって継続的に役務の提供を受ける
とき、すでに提供された役務に対する対価の経過的な未払額とされています。継続的な契
約における費用は、未払費用ということです。単発の経費の未払い分のような確定債務と
なるものは未払金を使用します。

税務上では未払金と未払費用の区別は特にされていないため、実務上においては、いずれ
を使うかというのは会社の会計方針によるところが大きいです。

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