自己資本比率

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自己資本比率は、会社の財務体質における安全性分析の指標の一つです。株主からの出資
で返済義務のない自己資本と、銀行などからの借入金で返済義務のある他人資本を合わせ
た総資本(総資産)に対する自己資本の割合をいいます。自己資本は純資産ともいわれま
す。この比率は高いほうが高いほど望ましいとされています。

自己資本は他人資本とは違って返済義務がありません。会社の業績による配当金支払いも
金利支払いとは異なり、業績の好不調に応じて弾力的におこなえます。他人資本である借
入金だと業績によらず元本返済と利息支払いが約定とおりに発生してしまいます。

したがって自己資本は会社にとって安定的で都合の良い資金源ということになります。こ
ういったことから総資本に対する自己資本の割合が大きいと、返済不要の資本を元手に事
業をおこなっているため、経営が安定していることが読み取れます。つまり自己資本比率
が高いほど企業経営の安全度が高いということになります。

中小企業では13%程度

自己資本は株主からの出資である株主資本と企業が稼いできた利益の内部留保で構成され
ています。自己資本比率が高いということからは、財務基盤が安定している、過去からの
利益の蓄積が多い、会社の競争力があるなど、さまざまな角度から会社の健全性が高いと
いうことが読み取れます。

資本金1,000万円以上の営利法人だと平均30%程度で、資本金が少なくなるほど自
己資本比率が低くなるという傾向があります。ちなみに中小企業の平均は13%程度とい
われています。

計算式

計算式は次のとおりです。
自己資本比率=自己資本÷総資本×100%

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