前受収益

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前受収益は、不動産の賃借や金銭の消費貸借など一定の契約にしたがい、継続して役務の
提供をおこなうとき、いまだ提供していない役務に対して支払いを受けた対価のことを処
理する勘定科目です。たとえば、家賃は翌月分を当月に前もって受け取りますよね。こう
いった性質のものです。

一定の契約にしたがって継続的な役務提供に対する対価は、翌期以降の収益となるものが
あります。期間損益を正しく計算するために、前もって受けた収益を当期の損益計算書か
ら除いて、貸借対照表の流動負債に前受収益として計上します。

通常の営業取引での商品や製品の販売代金や役務提供の対価などを、内金や手付金として
前もって受け取ったときは、前受金を使用します。

具体的には

前受収益となるものは、一定の契約にしたがって継続的な役務提供をおこなうときに、ま
だ役務提供をおこなっていないときに前もって受け取るものです。

具体例には次のようなものがあります。
・前もって受け取った家賃や地代
・前もって受け取った利息
・前もって受け取った手数料
・前もって受け取った保険料など

経理上は

経理実務では、継続的な役務提供に限らず、翌期以降の営業外収益となるものの前受け分
を前受収益として処理されることが多いです。

ただし、前受収益は、営業外収益に属する収益項目について用いられる経過的勘定であり、
重要性のないときには、継続適用を条件に計上しなくてもいいことになっています。

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