流動負債

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流動負債とは、貸借対照表の負債のうち、営業取引によって発生する買掛金や未払金、短
期借入金など短期間で支払いをしなければならない負債をいいます。短期間に支払期限が
到来しますので、流動負債が多いと資金繰りを圧迫することになります。

流動負債として計上するときの短期間かどうかは、流動資産と同じく1年基準(ワン・イ
ヤー・ルール)または正常営業循環基準という判断基準が用いられています。1年基準に
より流動負債とされるものには、短期借入金や未払金などがあります。また、正常営業循
環基準により、流動負債とされるものには支払手形や買掛金などがあります。

1年基準(ワン・イヤー・ルール)

1年基準とは、貸借対照表で資産や負債を流動負債(流動資産)か固定負債(固定資産)
のいずれかに区分するかを判断するための基準です。流動負債においては、正常営業循環
基準から外れる流動負債で、決算日の翌日から起算して1年以内に支払期限が到来するか、
もしくは給付の期日が到来するどうかという判断基準です。

正常営業循環基準

正常営業循環基準とは、貸借対照表上での資産・負債が流動資産もしくは流動負債に区分
されるかを判断する基準の一つです。この循環過程に含まれる負債が流動負債であり、そ
れ以外の負債を固定負債とする判断基準です。一般的に、資本と資産、負債は次のように
循環します。

資本(現金) → 仕入債務 → 棚卸資産 → 売上債権 → 収益(現金)

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